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活用例・導入実績

FIDO対応生体認証スマートカードを実現

採用企業
スマートカードメーカー

開発背景

高機能スマートカードでは、セキュリティ強化のための指紋認証や、スマートフォンとのBLE通信認証、ディスプレイ表示などの機能を搭載するケースが増えています。例えば、最近開発が進んでいるFIDO認証カードでは、指紋認証などを使用し、パスワードなしでオンラインサービスにログインすることができ、ユーザービリティとセキュリティを向上させる実装がみられます。

カード上でこれらの機能を稼働させるためには、電池の搭載が必要ですが、一次電池では容量不足となり、二次電池の搭載では電池の厚みが課題となります。一般的なカードに内蔵できる二次電池の厚さは0.5mm以下であり、従来の薄型電池を活用すると容量が不十分であるため、搭載したい複数の機能が稼働しないという課題がありました。さらに、搭載したい指紋認証センサーやBLE通信モジュールなどを実装しようとすると、電池用のスペースは限られるため、搭載する二次電池は小型である必要があります。そこで、高機能スマートカードに内蔵できる電源の開発に着手しました。

EnerCera活用意義

極薄0.45mmの曲がる電池

EnerCeraは、わずか厚さ0.45mmの曲がるリチウムイオン二次電池です。ISO/IEC10373-1に準拠し、曲げ試験1,000回を大幅に超える5,000回の曲げ耐性が実証されています。二次電池のなかでも曲げ耐性を持つ薄い電池は少なく、カードへの実装に最適です。

高容量で指紋認証やBLE通信に対応

EnerCeraは、高容量で高エネルギー密度が特長です。指紋認証による本人確認、BLE通信によるスマートフォンとのペアリング機能をカードに搭載する電池としても機能することができます。

ICカード製造のホットラミネート加工に対応

クレジットカードは、5年間の期限のものが多く、電池も同様の期間での耐久性が必要とされます。EnerCeraは、製造時のホットラミネート加工の高温にも対応しているだけでなく、5年間を想定した優れたサイクル寿命、劣化による膨張がなく、高い耐久性を持っています。

ユースケース

指紋認証などの生体認証機能、ブロックチェーンの秘密鍵機能など、高度なセキュリティ機能を実装したカードを実現しています。薄い電池を活用することで、モジュールに十分なスペースを確保できることから、カード上への大型、カラーディスプレイなどの実装にも対応でき、カードメーカーとともに、より高機能なカードの開発を進めています。

社会的意義

今後、カードの多機能化によって、セキュリティの強化とユーザービリティの両立に向けた多機能実装が進むと考えられます。EnerCeraは、薄型で曲がる特性を生かして、カード型デバイス、曲げが必要となるセンサータグなどのデバイスの電源を支えていきます。

超薄型・小型リチウムイオン二次電池「EnerCera」とは?

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