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活用例・導入実績

−40℃から105℃まで過酷な環境対応RTCバックアップ用電源を実現

開発背景

インダストリー4.0に向けて、スマートファクトリーへの取り組みが加速し、工場内のデータを常時、統合的に管理・分析可能にするため、データ可視化の整備が進められています。

工場内の工作機械、FA機器・PLCなどでは、主電源が止まってしまった時でもリアルタイムに時刻を表示するために、RTC(リアルタイムクロック)が組み込まれている機器があります。RTCによって、電池交換時や電源喪失時でも、バックアップ用電源として、時刻を刻み続けることができます。

しかし、これまでバックアップ用の電源として、一次電池を活用すると電池交換や廃棄の手間が発生し、二次電池でも、工場内の高温や極寒など過酷な環境下では使用できないという課題がありました。

この課題に対応できる電池がEnerCeraです。二次電池のため交換の手間が必要なく、過酷な環境でも動作可能ためRTC用電源として活用できます。

EnerCera活用意義

-40〜105℃の環境でも使用可能

EnerCera Coin (ET1210C-H)は105℃までの耐熱性を持ち、熱が発生する生産現場などの高温環境での電源として機能することができます。また、バックアップ用途では低温環境-40℃まで対応することができ、低温から高温まで幅広い温度での作動が可能です。

狭小スペースに設置でき、リフロー実装可能

EnerCeraは、小型・薄型の電池であることから、狭小スペースへの設置が可能です。EnerCera Coin (ET1210C-H)は高さ1.3mmの低背設計で、回路基板へのリフロー実装も可能です。電子回路に組み込んで生産できるため、量産時の製造工数が削減されます。

高温環境下のフロート充電でも劣化が少ない

EnerCeraは、バックアップ用途など常に電池に電力が供給され、満充電を保持するフロート充電でも劣化も少なく、安全性も高いことから、RTCバックアップ用電源に最適です。定電圧充電に対応しており、キャパシタのように定電圧での継続充電が可能で、放電末期まで2.3V出力を維持します。

ユースケース

過酷な環境下の課題の例として、寒冷地などの屋外設置や極寒地、熱帯地域などでAIカメラなどから取得したデータを暗号化してクラウドへの送信ができないことや、高速マシニングセンターの工具先端など回転で高温になる箇所に設置できないこと、レーザーセンサー、ファイバーセンサー、光電センサーでは高温にさらされるためRTCがバックアップできないなどがありました。このような過酷な環境下でも作動できるEnerCeraは、RTC用電源として活用することができます。

社会的意義

工場DXで進むスマートファクトリーの生産現場事例以外にも、正確な時間を必要とするRTCのアプリケーションは、自動車、セキュリティ機器、工作機械、FA機器・PLC、スマート家電など多岐にわたります。今後もEnerCeraは、様々な分野で過酷な環境のRTC用電源を支えていきます。


超薄型・小型リチウムイオン二次電池「EnerCera」とは?

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