1. TOP
  2. 活用例・導入実績
  3. 1円玉より軽い電池でランニングを記録するスマートシューズを実現

活用例・導入実績

1円玉より軽い電池でランニングを記録するスマートシューズを実現

採用企業
シューズメーカー

開発背景

ランニングのデータ分析や、健康管理を目的としたスマートシューズが市場でもみられるようになってきました。スマートシューズの実現方法としては、靴にモジュールを外付けする、あるいは、靴のソールにモジュールの装着スペースを設けるなどの方法があります。多くの場合、一次電池が使用されていますが、電池の大きさや硬さなどから、デバイスの自由度が低いこと、電池交換の手間など、まだユーザーにとって理想のスマートシューズが実現できていないというのが現状です。

ユーザーにとって快適なスマートシューズを実現したいと、シューズメーカーより相談を受け、スマートシューズ用内蔵センサーモジュールの開発に取り組みました。

EnerCera活用意義

インソールに内蔵できる極薄0.45mm重さ1g以下のフレキシブル電池

EnerCeraは、フレキシブルエレクトロニクスとの組み合わせで、スマートインソールの実現が可能です。EnerCera は極薄の0.45mm、重さは1円玉より軽いわずか1g以下のリチウムイオン電池であることから、軽さが求められるシューズに活用できます。100万回レベルの曲げ耐性も実証されており、インソールに内蔵が可能です。

スポーツシーンでも安全性と耐久性をクリア

スポーツシューズのセンサーには、安全性と耐久性が重要です。EnerCeraは、発熱・発火・爆発の可能性が極めて低い安全なリチウムイオン二次電池で、安全認証IEC62133を取得しています。スポーツ用途の電源としても、高い耐久性を持ち、期待寿命は5年以上であることから、シューズを履きつぶすまで電池交換が不要です。

無線対応で充電コネクタを不要に

フレキシブルな無線給電アンテナ(NFC・Qi・ワイヤレス空間電力伝送)を組み合わせて、充電コネクタを不要にできることも実証されています。さらに、従来の電源では困難であったSIGFOX・LoRa・セルラーLPWAなどの長距離無線通信や、ユーザーに便利な充電・給電方法についても、評価・検証を進めています。

ユースケース

スマートシューズへの採用により、リアルタイムで衝撃、加速度、圧力などを計測するデバイス、健康管理サービスの開発が進んでいます。
さらに、デバイス本体だけではなく、充電の手間の軽減を目指して、ランニング後に専用のスペース(靴箱など)にスマートシューズを置くだけで充電が完了できるような仕組みの実証を進めています。

社会的意義

今後、歩行・走行データをリアルタイムで収集し、アプリで健康管理や、データ解析するウエアラブルデバイスの開発が期待されています。EnerCeraは、軽量、薄型の特性を活かして、ヘルスケア、フィットネス、介護や医療などの様々な分野で、軽くて薄いウエアラブルデバイスへの展開を進めています。

概要図:安全性と信頼性の高さを生かしたスマートインソール(ウエアラブル機器)
超薄型・小型リチウムイオン二次電池「EnerCera」とは?

お問い合わせ・お見積りは
こちらから